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頭の中を整理するためのブログ

アルバムThe ONES感想

さて、発売から2週間以上経過してしまいましたが、いまさらアルバムの感想を書こうと思います。
なぜなら!すごくいいアルバムだと思ったから!!!!
極力客観的に書こうと心がけようと思いますが、ちょっと感情が入り乱れることはあるかもしれません。
あくまで個人の感想ですので、お気軽に読んでみてください~。
ちなみに3形態買いました。特典で元取れるなって思っちゃったからwジャケットも凝ってて良かったです。

 

1.never

アナログとデジタルの時計の音が入り乱れるところから始まる曲。
リードとして十分耳を惹きつけ、アルバムの方向性を示していると思います。
留まっている、と言いながら、疾走感のある曲調なので、それに対する焦りみたいなのも感じられたりして。
個人的にはAメロで鍵盤が使われているのがいいな~と思っています。ノスタルジックで。
森田さんは本当にエッジが効いた歌い方しますね。ディレクションもされていると思いますが、天性のものが生かされている気がします。
それは他のメンバーに対してもそうなのですが、avexのスタッフは本当にV6をよくわかっているんだなと思いました。

 

2.刹那的Night【岡田プロデュース】

初見で「?!?!?!?!」となった曲。タイトルも、曲自体も。笑
いや、悪い意味ではなくて…なんですかね、表現が難しいんですけど、私の理解の範囲をちょっと超えていたというか。
てか、未だにサビがどこかわからない。むしろ全編サビなのではないか????
すごくこだわって音作りがされている気がする。トラックだけでも聞いてみたい。
ちょっとダサさが混じっているのは、V6が故か、卓球さんの趣味か。そこがいいんですけどね!
てか、この全編サビみたいな曲を覚え、あのクオリティのパフォーマンス付きで歌えるV6のすごさよ…

 

3.SOUZO
だ、ださい!!!笑
いやそこがいいんですよ。むしろそこがキモだと思う、この曲。
歌詞も「あのカワイコちゃんとどうにかこうにか…ウフフ」みたいな、ちょっとこう男の単純でエロでダサい部分がフィーチャーされていると思うので。可愛いですよね。笑
ソロの移り変わりやトニカミの掛け合い、C&Rなど、聞いてて楽しい曲になっています。
全曲通して言えることですが、本当に丁寧に作りこまれていると思う。

 

4.Beautiful World
え、ここで?!と思ったんですが、マイナーとイロモノが3曲続いたところで(ヒデー表現)、ここに王道の曲を持ってくることで説得力が増した…というか、曲自体の印象が強くなった気がします。
こってりばっかり食べ続けたので野菜が食べたいよう…みたいな欲求を満たしてくれるというかね。
ミントみたいな清涼剤になっていると思うんですよ。曲順ってすごいね!
秦さんの中ではこんな優しい世界にV6はいるんだなあと思うと、なんだかうれしくなる1曲です。

 

5.Cloudy Sky
曲がすごくさわやかだと思います!初夏の涼しい風みたい。何か始まりそうな雰囲気のある曲ですよね。
曲自体はすごくV6っぽいというか。このアルバムの中で、もしかしたら一番V6っぽいかもしれない、世間的に見ると。
DAMチャンネルで森田さんが「沖縄の空の下で当たり前のことを歌う」みたいなことを言って、井ノ原さんが「昔はそれが薄っぺらくなりがちだったけど、今はそこに深みを持たせることができる」ってフォローされてまして、いやもう本当にそうだなと思いました。
…うん。正直、歌詞はですね、いいこと書いてあるんですけど、多分、あんまり…こう、残らない。笑

 

6.DOMINO
1分42秒と驚異的な短さですが、インパクト大で、アルバムの転換となる曲。洋楽のテイストがかなり盛り込まれていると思います。
「間」があるとでも言いましょうか…個人的に、実は今回のアルバムで一番好きかもしれない。
井ノ原さんのファルセットがすごいです。地声との行き来で、曲の持つ不安定さがより強調されている感じ。
あと、森田さんが「崩れてくDOMINO」で、坂本さんが「並べるよDOMINO」と割り振られているのが天才的。大正解だと思う。
しかも、歌詞は並べるよDOMINOで終わっているのに、曲はDOMINOが崩れていくのを暗示させるように終わるのがね…!

 

7.Round&Round【長野プロデュース】
すごく覚え辛くないですかこの曲?????あんなに聞いたのに、カラオケで全然歌えなくて愕然としました。
なんか序盤、音程がうねうねしません?これを歌えるV6はすごい。そして歌がめちゃうまい。
坂本さんがすごく効果的に使われつつ、Round & Round & Round... のところの長野さんにドキドキします。笑
長野さんのアップテンポな曲好きなんですよね。Lookin' the world然り、My Life然り。
あとやっぱり森田さんはすごくエッジが効いた歌い方しますよねえ。

 

8.Remember your love【三宅プロデュース】
これは何から語りましょうかね!!!まず、最初の音を聞いた時点で「オシャレ!!!!」と叫びました。
流れるようなメロディにも、オシャレな音にも、三宅の健ちゃんのセンスに脱帽です。
この曲の好きなところは、森田さんの「忘れない君を」、坂本さんの「胸に刺さる針を抜く」、健ちゃんの「僕もそうあろうと思うよ、僕もそうあろうと願ってるけど…」です。おそらく、思惑にまんまと嵌っていることでしょう。ええ、狙い通りだよ、健ちゃん。さすがだね。
歌詞がすごく良いですよね。こうやって引きずることって女性もあると思うので、共感できるんじゃないかなあ。女性が全員上書き保存できると思ったら大間違いだよ健ちゃん…

 

9.会って話を(20th Century、通常盤のみ)
このアルバムの中では、DOMINOと違うベクトルでインパクトがある曲。
不惑でトニセンのステージがひとつ上がったと思っているのですが、その延長線上にある曲なのでは。
なんかこう…わたあめとかミルクとかみたいな、白くて甘い、優しいふわふわに包まれている感じで心地良いです。
休日の午後とかに、窓のそばでふわふわ聞きたい…白いカーテンと観葉植物が見える…
しかしこんな難しい曲を歌いこなすトニセンの技量よ…

 

10.Answer【坂本プロデュース】
単純にカッコいい。多分、坂本さんが出してて一番気持ちいいキーなんだろうなという感じ。
面白いなと思うのは、Bメロまでは細かく刻んでいたビートが、サビになると刻み方が変わること。
それによって、疾走感→力強さに印象が変わるのかな。坂本さんを軸にして、メンバーが入れ替わり立ち代わりで歌うのも面白い。
まあバンドを聞いてきた者としては、バンドサウンドと言われると、ちょっと疑問なところはあるのですが。笑
サビでガーッと盛り上がって、「今 賽は投げられた」でふっと落とすところにカタルシスがありますよね。カッコいい!

 

11.Can't get enough
ほぼ洋楽みたいなこの曲がシングルという衝撃。この曲は本当に衝撃的でした。
あと、この曲をK-POPみたいと言っている人が多かったことにも、また衝撃。いやー…ないでしょ…Weekndでしょ…どう考えても…
ほとんどファルセットで構成されていて、オクターブ下のパートが大体カミセンというのにもまた衝撃。
森田さんの下パートがマジセクシーで死んだ。
20周年を過ぎても、まだ挑戦をやめないV6に衝撃。これ歌いこなすの絶対難しいですから…

 

12.Get Naked(Comming Century、通常盤のみ)
avexスタッフと硬い握手を交わそう(どうした)。この曲をカミセンに割り当ててくれてありがとう(何目線)。
Rhianaのチームがトラックとミックスを担当したということで、このアルバムの中でも一番R&Bに仕上がっています。ほぼ洋楽だもん。
音数少なくて、すごくオシャレでかっこいいです。トラックだけでも聞きたい。トラックが本当にかっこいい。
色々好きなところはあるんですが、一番はコーラスに入ったときにトップが健ちゃん、ミドルが岡田さん、ボトムが森田さんでオクターブ違いのユニゾンになるところですね。カミセンすごくないですか?声が全然違うことをうまく利用していると思います。

 

13.ボク・空・キミ【森田プロデュース】
タイトルを見た段階で、絶対ふわふわだと思ったら本当にふわふわでした。そして森田さんがタイトルをつけたという衝撃。
展開は派手じゃないし、静かな曲ですが、少しずつ音が足されたりして変化するので、すごくドラマチック。
サビはユニゾンで、あとはメンバーが長めのソロを担当するのですが、その歌割りのチョイスが最高でして。
すっごくいいなと思ったのは、岡田さんのパートの「胸が少し震える」。もう大好き、ここ。このアルバムの岡田さんのパートの中で、いっちばん好きです。優しすぎて泣きそう。
最近の曲としては珍しくフェードアウトで終わります。コンサートではどんな演出になるんだろう。楽しみだなあ。

 

14.COLORS
すっと心にしみこんでくるような、優しい曲ですよね。
ボク・空・キミのあとに置かれてることで、より自分の色を大切にしようというメッセージが強くなっている気がします。
万人受けするミドルテンポのバラードかと思いきや、結構じわじわいい曲だなと今更しみじみしたりして…。笑
みんな癖を出さずに素直に歌っているイメージですが、なかでも長野さんの声がふんわりしてて好きです。

 

15.レッツゴー6匹【井ノ原プロデュース】
「はじまるよ~」のハモりではじまり、「おわります~」のハモりで終わる可愛い曲。
最初、みんなで合わせる直前、息を吸う音で森田さんがニヤついているのが容易に想像できます。再現してみましょう。笑

(´ε`)はじまるよ~
(・△・)はじまるよ~
(仝_仝:)はじまるよ~(でかいw)
(゚ー゚)はじまるよ~
(^▽^・)はじまるよ~(弱いw)
(●●)はじまるよぉぉぉぉ(きつそうw)

(仝_仝:)フフフwww
(仝_仝:)ヒッw(息を吸う音)

\はじまるよ~~~~~/
(●●)(^▽^・)(´ε`)(仝_仝:)(・△・)(゚ー゚)

こんな感じ。笑
メロディもかわいらしいですよね。ミュージカルスタアやグルメ変態や朝の顔や舞台俳優や手話のお兄さんや国民的俳優がいようが、平均年齢41になるおじさんたちが歌いこなしてるんだから、V6ってやっぱりアイドルなんですよねえ。
色々なシングルのタイトルが隠れていたり、「君は気付いてるかな 歴史ちりばめたこと」なんて言ってみたり、楽しい曲なのに、なんだかとても泣けてきます。応援しててよかったなあ、アイドルっていいなあと思える1曲です。

 

16.The One
まさにアルバムの最後にふさわしい1曲。エンディングとも言うべき楽曲だなと感じました。
一番J-POPっぽいかもしれないですね。きれいなメロディで、ちゃんと展開されて、情緒的というか。
ボク・空・キミ~The Oneの流れは素晴らしいです。泣かせにきてるもん。笑
なんか…なんですかね。例えば…例えばですよ、本当に嫌な例えで申し訳ないんですけど、ここでもし解散ということになったとしても、なんか大丈夫な気がしてくるんですよね、この曲聞いていると。繋がっていられるような気がして。会えなくても、この青い空の下、僕らはひとつさ――ってね。うう、でも、考えたくない。やめよう。いつまでもコンサートやっててもらいたいもんです。
ただ、それくらいぐっとくる。V6のメンバー同士、V6とスタッフ、V6とファンの関係を歌っているみたいで。

 でもリピートすると別れから始まるんだよ!(野暮)


全体を通して微妙な曲がないですね!通して聞くのがすごくいいと思う。Cloudy Skyの歌詞が残らないとか失礼なこと書いてますが、かといって捨て曲かと言われると、捨て曲では全然ないですから。ライブで聞くと、また印象かわるかもしれないですね。…まあ、私の中でV6は捨て曲がほとんどないでおなじみなんですけど。良い曲多いですよね、昔のアルバムとかも青くて中二病みたいで結構好きです。関係ないけど、A JACK IN THE BOXとかHAPPY、LUCKYとか、あの頃の曲すごい好きなんですよ。全員ギラギラしてて良い!今では絶対に出せない、若さゆえのあの危うい感じ。大好き!カミセンの歌も聞けるようになってきた頃だし(酷い)(下手な頃も、それはそれで味わい深いんですけども)

今回のアルバムは、OMGから広がった音楽的な部分を、もっと洗練させたように感じました。特に刹那的NightとSOUZOはOMGの流れを汲んでいるのかなと思っていて、大真面目に遊んでいる感じ。ちょっとダサいことを真剣にまじめにやったら、こんなにかっこよくなりました、みたいな。

それにしても、いつも思うんですが、V6はV6、トニセンはトニセン、カミセンはカミセンにしか歌えない曲を割り当てるV6チームの方々は本当に素晴らしいです。すごくいい関係を築いているんだろうな~と。Get Nakedごり押ししたスタッフにいくらか振り込みたい…ありがとうございます…
まだヤンチャさが残る(と思われてる)カミセン素晴らしい。そこを通り越した大人のトニセンも素晴らしい。それが組み合わさるV6もまた、素晴らしいんだよなあ。

そして、上でも書きましたが、DOMINOがすごく好きです。事前情報で1分42秒しかないって聞いたときから期待はしてたんですよね。元々アルバムとかに挟まるインスト大好き勢なんで。しかしその期待をはるかに上回るものを出してきた…あんな不安になる曲、ジャニーズが出していいのかなっていうくらいに不安定な曲ですよね…好き…

私は、これはTwitterでも呟いたことがあるのですが、破壊と創造ならカミセンが破壊でトニセンが創造だと思っているんですね。もしくは、カミセンはガラス細工でトニセンは真綿。その意味で、「崩れてくDOMINO」が森田さんで「並べるよDOMINO」が坂本さんなのは天才的だと思ったんです。なんか多分私と同じように思ってる人いる!!!と思ってw

ちょっとここから先は痛い妄想が入るので、嫌な人は飛ばしていただきたいんですが、カミセンは優しいが故に破壊して、でもその惨状に傷ついてしまうイメージなんですよね。で、トニセンが大丈夫だよって創造するイメージ。ガラス細工はまあそのままなんですけど、キラキラしていて壊れやすくて、壊れてしまったら傷付ける鋭さももっていて、でも壊れてもなお輝いている感じ。真綿は、そんなガラス細工を守るように優しくてふわふわしているけど、柔らかいように見えて、嵌るとじりじりと絞め殺されるという。勝手な私のイメージ。どんだけカミセンを繊細だと思っているんだろう、私は。笑

各プロデュース曲は、どれもこれも素晴らしい楽曲でしたね。元の曲がいいっていうのはもちろん前提なんですけど、曲を作れないどころか楽器もやらないメンバーもいるのに、楽曲に対する取捨選択のセンスよ。素晴らしいですよね、ほんとに。

…というわけで、16曲の感想でした。もっと書きたいことあるけど、ざっくりこんな感じ。基本的には曲と歌のみの感想です。MV入れるとおわらなそうだし。ただ、レッツゴー6匹に関しては、MVで完成形ですよね!あれは絶対にMV見たほうがいいと思います。
気力と体力と時間があったら、特典についても書きたい…トニカミ…じゃない、カミトニ対決最高だった…

ちなみに敬称ですが、「さん」で統一しようと思っていたのに、健ちゃんだけどうしても「三宅さん」と書くのに違和感があって、健ちゃんにしてしまいました…健ちゃんは永遠の「ちゃん」だからね、という名言(※ユキヒロ@ラルクより)のおかげで、健という名前の人はどうしても健ちゃんって言いたくなっちゃう。申し訳ない…